2019年 新卒入社

馬渕 萌子MOEKO MABUCHI

第1統括部2部1課
(美術館・博物館チーム) /
推進職(営業・制作)

百貨店のウインドウディスプレイの仕事を
やりたいとの想いから丹青ディスプレイに入社。
現在は美術館の展覧会の設計・施工管理を担当しており、
最終的な目標は営業・制作部門の視点も
兼ね備えたデザイナーになること。

写真:馬渕 萌子
0の会場に100の感動を生み出すこと

百貨店のウインドウディスプレイの仕事をやりたいとの想いから丹青ディスプレイに入社。現在は美術館の展覧会の設計・施工管理を担当しており、最終的な目標は営業・制作部門の視点も兼ね備えたデザイナーになること。

スケジュール調整から撤去まで
展覧会をトータル管理。

現在の仕事内容を教えてください。

美術館や博物館では年に数回、さまざまな展覧会を開催しますが、その展覧会の施工管理をするのが業務です。

美術館・博物館チームの出社は9時で、打ち合わせや現場があるときは外出しますが、社内にいることの方がどちらかというと多いです。施工管理とは物件のスケジュール調整や制作物の発注業務を行い、現場での設営から撤去に至るまでを管理することです。制作物は社内で作るわけではなく、図面やデータを発注先の企業と共有して、そこで作ってもらいます。そういう発注先企業を「協力会社」と呼んでいて、展覧会に合わせて壁を建てたり、展示台什器や解説パネルの制作をお願いして、共に空間を作っていきます。

1つ1つの物件については指名で当社に来るものもありますが、多くは入札かコンペです。入札は仕様が決まっているので見積もりだけを提出し、コンペはデザインプランと見積もりの両方を提出します。でも、実はまだ、コンペに勝ったことがないんです。協力会社と一緒に頑張るのですが…。負けた展覧会はもちろん見に行きます。ある展覧会では「これは負けてもしかたない」と思いました(笑)。もっと努力して、まずは勝ちたいです。

写真:インタビューを受ける馬渕

一貫して業務に携わる
理想の仕事を求めて。

丹青ディスプレイを選んだ理由は何ですか?

私は百貨店のショーウインドウのデザインから制作、現場の施工まで一貫して携われる仕事に就きたいと思っていました。その仕事ができる会社はどこだろうと探していた時に、当社の説明会で、当社が伊勢丹新宿店のショーウインドウを施工していることを知りました。詳しく説明を聞いて、この会社は私のやりたいことができる会社だと感じ「どうしてもこの会社に入りたい!」と思ったんです。

就職活動では丹青ディスプレイを含めて4社を受けました。1社は不採用でしたが、2社は選考途中で辞退しました。というのは本気で丹青ディスプレイに入社したかったからです。面接では「他のところは辞退したので、ここに入れないと私は終わります!」とお願いしました(笑)。

それほどショーウインドウの仕事がやりたかったのに、いざ入社すると配属先は美術館・博物館チーム。具体的にどのような仕事をするのかもわからなかったので不安はありました。でも、今はとてもやりがいを感じていますし、この配属でよかったと思っています。

写真:馬渕が担当した展示

好きな場所で
仕事ができる元気な職場。

入社してみて職場の雰囲気はどうですか?

明るい職場だと思います。元々、オフィスは渋谷と上野に分かれていたのですが、渋谷に統合されてからはより元気になりました。今はビルの4階と6階にオフィスがあり、みんな自由に行き来しています。6階の一番大きなオフィスはフリーアドレスになっており、部署に関係なく好きな場所で仕事ができるスタイルになっています。

フリーアドレスなので退社時にパソコンをしまう手間はありますが、毎日近くに座る人が違うので、部署に関係なくいろいろな人と話をするようになりました。私は同じ物件を一緒にやっている先輩社員の側で仕事をしています。

会社はリモートワークを推奨しています。データはクラウド上に置いてあるので在宅勤務でも問題はありません。私はまだ独り立ち出来ないので、先輩社員の側にいた方が仕事がしやすいので出社することが多いんです。
それに、女性でも働きやすい環境だと思います。社内でも現場でも女性だからと悪い意味で扱われたことはありません。そして今以上に女性にとって働きやすい環境にしていくのは、今いる私たちの役割だと思っています。

写真:打ち合わせの様子
写真:打ち合わせの様子
写真:展示会

長期間で作り上げる達成感と
綿密で臨機応変な対応。

今の仕事の面白い部分、大変な部分を教えてください。

美術館や博物館の案件は現場がすごく長いのが特徴です。他部門の案件だと2、3日でイベントの会期が終了するので、現場作業は長くて1週間、短いと2日くらいです。それが、美術館だとプランニングから準備まで数カ月くらいかかるのが普通です。長いと1年かがりということもあります。

長く関わっているため、完成に近づいて行くことにとてもワクワクします。そして完成した瞬間の達成感はひとしおです。クライアントは新聞社や美術館・博物館の学芸員さんですが、「丹青ディスプレイに頼んで良かった」と言われるとやはり嬉しいものです。

ただし、クライアントや協力会社と綿密にやり取りをして進めて行くので、取りまとめが大変です。つい最近も、プロジェクターで映像を投影するために、どの角度にプロジェクターを置くのが良いか事前に現場で確認を行いました。そういった施工に入る前の細部の確認がたくさんあり大変ですが、重要なことなので欠かすことは出来ません。私は会社でのデスクワークより現場の方が楽しいと思えるタイプですし、最初から最後まで責任を持つことを大切にしているので、大変でもやりがいを感じます。

私としては知識不足を感じているので、そこをスキルアップしたいです。例えば現場でクライアントの学芸員さんから「予定はなかったけど、こんなことできる?」と聞かれることもあります。それが可能か否かは安全面も関わってくるので、私ではまだ判断が出来ません。その都度、先輩社員に確認するのですが、先輩社員に頼らなくても自分で解決できるようになりたいですね。

写真:iPadで仕事をする馬渕

空間を作り上げた先の感動。
社員との交流から新しい発見。

丹青ディスプレイにしかない、強みや魅力は何だと思いますか?

最初の打ち合わせからデザイン決め、現場での施工まで一貫して携われるのは魅力だと思います。

何もないところから空間を作り込んでいく過程が自分の目で見られますし、規模も大きいので、モノづくりが好きな人にとってすごくやりがいがあると思います。また、完成したものがたくさんの人に見てもらえて、「来て良かった」という声も聞くことができた時は感動します。もともと私は美術館にあまり通ったことはなかったのですが、この仕事をするようになったおかげで美術にも詳しくなりました。そんなところも丹青ディスプレイの魅力です。

社員同士の仲がいいところも魅力の1つです。最近バイクの免許を取り、HONDAのRebel 250を購入してツーリングを始めました。先日は会社の先輩社員と4人でツーリングに行ってきました。そのくらい仲良しです(笑)。

強みは、所属する部署に関係なく、みんなが良い仕事をしようと思っているところです。部署に関係なく話をするのでいろんな情報が入ってきます。知らないことを知れる発見もあります。

写真:バイクに乗る馬渕

周りを頼ることを学んだ
映画のプロモーションイベント。

これまでの仕事で一番やりがいを感じたことは?

担当した美術館で、お客さんが入場した瞬間に特にやりがいを感じます。
一番、印象深い仕事は、美術館ではないですが、初めてメインで担当した、ある映画のプロモーションイベントです。この案件は、最初に聞いていたことと違うことが多々あったんです。当初、内容は軽めだというので、私でもメインが務まるだろうと言われて担当しました。でも、クライアントが企画に乗ってきて、内容がどんどんグレードアップして行きました。難度も高くなったので「私でも大丈夫かな」と不安だったのですが、そのままメイン担当としてやることになりました。

私はメイン担当だという気持ちがあったので、準備期間も短いのに全部、自分でやろうとしたんです。でも、どんどん時間がなくなります。そのとき、上司から「自分ひとりでやろうとせず、周りの人に振り分けることをしなさい」と教えてもらいました。それはとても勉強になりました。

そのイベントで私がやりたかったのは、映画の世界観を再現することでした。映画で印象的だった「色」にこだわり、イベント会場でも同じ「色味」を出すために、時間もないのにデザイナーさんに「もう少しピンクを足して欲しい」と無理なお願いをしたりしました。苦労した分、完成した時は嬉しかったです。その時、初めてクライアントから「馬渕さんありがとう」と言われたんです。泣きそうになりました。その仕事はとても良い経験になりました。

写真:打ち合わせの様子

営業のことも分かる
現場を知るデザイナーを目指して。

未来への期待、モチベーションと目標

私自身の目標は、まずは「コンペに勝つこと」です。あとは、案件をひとりで担当できるように一人前になりたい。
モチベーションが上がるのは、手掛けた美術館の展覧会がオープンした時です。一般公開の前に関係者やマスコミを集めて内覧会を開くのですが、その内覧会に多くの人が入っているのを見ると、「完成した」と実感します。でも、その頃には別の案件に取り掛かっているので、常に追われている感じはあります。

自分自身、恥ずかしい失敗をすることもあります。ある案件で「時間的に出来ません」と言って説明すればよかったものを、自分でやろうとして大失敗したことがあります。やるならやるで先輩社員に相談すれば失敗もしなかっただろうに。それがあってから確認を怠らないようになりました。「報連相」は大事です。いろんな失敗を糧にもっと成長したいと思います。

美術館の施工を任せてもらえる会社はそんなに多くないと思います。「あの展覧会を担当したんだぞ」というのは誇りです。でも、美術館の仕事だけでなく、希望だった百貨店もやってみたいです。

私の最終的な目標は、営業のことも分かっていて、いろんな現場を見てきたデザイナーになることなんです。デザインの部署に異動できるかどうかはわかりませんが、少なくとも10年後にはデザイナーになりたい。それまではいろいろ勉強したいと思っています。

写真:現場を知るデザイナーを目指す
写真:馬渕 萌子

就職活動中の皆さんへ

実力とか関係なく、やる気のある人なら大歓迎です。知識や技術は入社してから吸収すれば良いと思います。

建築やデザインの知識もなく入社してきた後輩がいるのですが、若いから吸収は早いですよ。ドローイングソフトを使って図面を書く方法なんて知らなったのに、もともとある図面データをもらって、それを参考に一から自分で書いて、それを私に見せて「どこを直せば良くなりますか?」と言ってるときは「やる気があるな~」と思います(笑)。

もちろん、最初は苦労するとは思いますが、やる気があれば勉強するのも苦痛ではなくなると思います。それにモノ作りが好きな人には合っている業界だと思います。

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